四畳間

幼女の備忘録と感想文

久しぶりにCGを描いた

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久しぶりにCGをかきました。
飛行機のCGです。
 
何を考えながら描いたのか、メモを残しておきます。
 
今回の飛行機のCGをかくにあたって考えた事は、
「人類の技術が今の人類のものとは別の方向に進んだ世界を、リアルさを持たせて描く」
違う言い方をすると、
「今の工学技術では実現が難しそうなものを、写実的にさも実現できているかのように描く」
ということです。
 
ここでは、「何を描くのか」と「どうリアルさを持たせるのか」という2つのことを書こうと思います。
 

何をかくのか

「人類の技術が今の人類のものとは別の方向に進んだ世界を描く」というのが今回のコンセプトです。ただし全く0から考えるのは大変なので、「人類がすでに実現している機能を、異なるアプローチで達成するとしたらどうなるか」という方針で考えることにしました。
今回は「飛ぶという機能を羽ばたいて実現した世界の飛行機」にしました。飛ぶというのは人類の長年の夢であり、羽ばたくというのも鳥や昆虫を見ていれば簡単に思いつくであろう発想だからです。
 
物語的に書くとこんな感じです。
まだ飛行船も今のような固定翼機も発明される前の話、人類は空を飛ぶ方法を模索していました。
多くの人が様々な方法を試す中で、一番最初に上手くいった方法は羽ばたいて飛ぶという方法でした。以降しばらくの間、人類は羽ばたいて飛ぶという方法を洗練させ続けましたとさ。。。(※)
 
ライト兄弟が固定翼機での飛行を成功させる前、人類は飛行船によって空を飛ぶ方法を確立していました。その当時は多くの人は飛行船を洗練させることに専念していましたし、当時書かれた未来図で空を飛んでいるのは悉く巨大飛行船でした。一つ上手くいく方法が見つかると、しばらくはそれを洗練させる方向で進むのは工学の特徴だと思います。もちろん、羽ばたく方法が上手く行ったからといって、それ以外の方法が出てこないことはありません。しかし、今の人類よりは羽ばたくということに関連した機構・素材・制御などに関する知見が蓄積されたはずです。
 
 

どうリアルさを持たせるのか

あるCGがリアルであるためには、「描かれるものがそれっぽく作られていること」と「それっぽくレンダリングされていること」の2つが重要だと思います。ここでは前者、特に「現実にはないものをそれっぽく描くために気をつけるとよいこと」にフォーカスして書こうと思います。気をつけたのは次の4点
  • 羽ばたくのだから徹底的に鳥を思わせるデザインをしている(設計者の信念が感じられる)
  • 実際に飛行するのだから、空気抵抗の少ない流線型の機体で表面は滑らかである
  • 内部の構造や整備の都合を考慮した、外板パネルの形状である
  • 飛ぶうちに汚れる
実際に飛ぶのだから、空力的な無駄や整備上の無駄は削ぎ落とされており、整備により過度な汚れもないはずです。これを守れば、相当攻めた(現実離れ)したデザインでもそれっぽくみえると思います。