四畳間

幼女の備忘録と感想文

iPhoneのモックアップを分解したら熱延鋼板に出会った

こどもがスマホを触りたがるので、iPhoneモックアップを渡していた(敏感なもので、モックアップの方には本物ほどの熱意を持たないらしい)。しばらく遊びのお共として過ごしていたある日、画面が割れるという事件が起こった。そこガラスだったの?と驚きつつ、危ないので即退避。

かなりわかりにくいが、右上から左下に向かって割れている。

 

ちなみに裏はこんな感じ。ロゴがない以外はよくできている。

 

中はどうなっているのか気になったので、分解してみた。

本体は射出成形で作った一体物で、表面には画面の絵とガラスシート、裏は樹脂シートを貼った作り。スイッチ類は本物。押したときにクリック感があるなと思っていたら、なんと本物のスイッチが使われていた。カメラ部はセンサー等はなく、レンズは光沢感のあるビーズ。重量調整は熱延鋼板。

 

幼女は熱延鋼板には少し詳しいのでせっかくなのでレビューしておく。
厚3.6mmの黒皮材。入っているのは運良くミルエッジ部分だった。スケール剥離はあまりなく、かつ高温性のスケール欠陥もないのでおそらくSS400などの構造用鋼。表面のスリカキがないから、圧延から切り出しまでそれなりに管理されたラインで加工されていそう。表面の錆び方から、おそらくコイル状態で野外に置いてあったものと思われる。