四畳間

幼女の備忘録と感想文

博士過程を乗り切る上で気をつけたいこと.特にスケジューリングについて.

進学の覚悟とか論文の書き方とかに関しては,すでに星の数ほど記事があるのでここでは扱わない.

この記事で扱うのは,スケジューリングの重要性.博論は,卒論や修論のように,“みんな一緒に締め切り前の1週間,1ヶ月寝ずにやればいける”ものではないということ.(注)少なくとも,筆者の在籍していた研究科では.

 

3月卒業の場合を例に説明する.

3月に卒業するためには,その前の冬に最終審査(いわゆるディフェンス)を受ける必要がある.最終審査を受けられる条件は,夏あたりに予備審査でOKをもらっていること. で,予備審査を受けられる条件は,博士論文の第一稿ができあがっていること.言い換えれば,春頃には,枝葉の部分は間に合っていなくても,必要なすべての実験に一度は手がついていて,論文の主張の根拠となるデータが出ている必要があるということ.

つまり,いざ審査という段になると,(時間的な)ネックは本人の優秀さではなくプロセスそのもの.3年で卒業したいなら,最初2年で結果を出しておかないとダメ.