四畳間

幼女の備忘録と感想文

とりあえず,出てきた数字同士を足す

塾で小学生に数学を教えていたときに思ったことを書きます.

いろんなタイプの生徒がいるのですが,タイプの一つに,「正しい解法を選べない」というのがあります.具体的にいうと,文章題において足し算なのか引き算なのかわからず,とりあえず出てきた数字同士を足してみる,というタイプ. なんでこうなるんだろうと考えてみると,問題集の作りに一つ原因がありそうでした.
それはこんな感じです.

 

例題:リンゴが3個ありました.1個加えると全部で何個になるでしょう?
練習(1)ミカンが4個ありました.3個加えると全部で何個になるでしょう?
練習(2)キウイが1個ありました.5個加えると全部で何個になるでしょう?
練習(3)イチゴが2個ありました.2個加えると全部で何個になるでしょう?

 

要するに,同じ考え方(解き方)をする問題がひたすら並んでいるということです. 要領がいい子は,例題(2)のあたりから,問題を読まずに,出てきた数字を機械的に足すようになります. 結果として,本当に学んで欲しい「どんなときに足し算をするのか」という“考え方”を学べずに終わります.

 

状況に応じて何をやればよいか考えられるようになりたいですね.